東京ステーションギャラリーでは1999年に《「現代日本絵画の展望」展》を開催し、現代作家63名の作品を展示し、そのうちの数点を収蔵しています。本展はこの流れを引き継ぎながら、未来に繋がる作家12名に新作絵画の制作をお願いしました。今回の12名の出品作家は、現在日本絵画(平面)界および世界で活躍する作家をということで、ギャラリスト、有識者、愛好家など幅広いアドバイスをもとに選定しました。作家たちには、それぞれが現在感じている「美術の地平線」を表現していただこうと、本展覧会のための制作を依頼しました。
今回は[旧新橋停車場 鉄道歴史展示室](汐留)と[Breakステーションギャラリー](上野駅正面玄関口ガレリア2F)の2会場で新旧あわせて25点を展示します。一堂に会する最新作には、各々の個性が噴出されながら、共通して[今]という[時代性]が率直に表われているに違いありません。また、本展出品作家のうちの何人かは旧作も展示します。日本の現代絵画界を牽引してきた作家のパワー、絵画の持つ時を越えた魅力も、あわせて皆様に感じていただきたいと思います。
本展を通じ、現代絵画の一断面をより多くの方々にご覧いただければ幸いです。 |